神棚と神拝作法について教えて下さい。

Q:神棚と神拝作法について教えて下さい。

A:神棚への御神札の納め方

御神札を三社並べてお飾りできる神棚の場合、

中央(最上位): 神宮大麻(伊勢神宮の神札)
向かって右側 : 氏神神社の神札
向かって左側 : 崇敬する諸神社の神札

以上の並べ方が良いとされています。

宮形や神棚の大きさにより横並びにできない場合は、
手前から神宮大麻・氏神社の神札・崇敬神社の神札の順番に重ね合わせてもかまいません。

いずれにしても、御神札を大事にする気持ちがあれば、無礼になることはありません。

御神札については、こちらのページもあわせてご覧ください。
よくある質問:御神札について教えてください。

神社で御祈祷を受けた際にいただく、個人名や会社名、願意の書かれた「御祈祷札」については、
神棚の空いている場所や脇に並べて飾るか、または人の目線より高い位置に飾ると良いでしょう。
御札の向きは、南向きか東向き(太陽の光が差す向き)が良いでしょう。

A:神棚の設け方

神棚は、静かで明るく清浄な、人の目線より高い位置に設けます。

二階以上の建物の場合、上階の押入れの下など、なるべく人が踏まない場所を選びます。また適当な場所が見つからない時は、天井裏に一枚板を張ったり、天井に「雲」と書いた雲形の紙を貼る(この上は何もない、天上であるという意味)等の配慮があるとなお良いです。人の出入りがあるドアや戸、障子や襖などの鴨居の上も避けた方が良いでしょう。

神棚の向きは、南向きか東向き(太陽の光が差す向き)が良いでしょう。

神棚や宮形をお求めの場合は、神具仏具店のほか、ホームセンターで取り扱っている場合があります。

A:家庭においての神拝作法

神棚は一家を守護していただく神様の御座所ですから、お祀りはとても大切です。
可能であれば毎日の朝、日を決めるならば 毎月一日 や 十五日 等 にお祀りされるのが良いでしょう。

丁寧な作法としては、
お供え物(神饌)として、お米(または炊いたご飯)・酒・塩・水をお供えし、
もし榊が飾ってあれば水を取り替え、灯明があれば火をともして拝礼をします。
(灯明の火は、拝礼が終わりましたら消しておくことをおすすめします。)

日々御見守りをいただいていることへの感謝をし、これからの安泰を祈ります。
また、家族・親族、近しい人のお祝い事があるときは、その旨を神様に奉告します。

神拝作法は一般的に「二拝 二拍手 一拝」です。
この時、神棚拝詞を奏上するとより丁寧です。まず二拝してから奏上し、その後二拝二拍手一拝をします。

神棚拝詞(例)

略式
「祓へ給へ 清め給へ 守り給へ 幸へ給へ」
はらえたまえ きよめたまえ まもりたまえ さきわえたまえ

正式
「此の神床に鎮坐す 掛けまくも畏き 天照大御神・産土大神・○○大神等の大前に恐み恐みも白さく。
大神等の広き厚き恩頼を仰ぎ奉り辱み奉り、高き尊き神教の随々 直き正しき真心以て、誠の道に違う事なく負い持つ仕事に励ましめ給ひ 、家門高く身健やかに在らしめ給へと恐み恐みも白す。」

この かむどこ に しずまります かけまくも かしこき
あまてらすおおみかみ うぶすなのおおかみ ○○のおおかみたち の おおまえ に
かしこみ かしこみ も もうさく
おおかみたち の ひろき あつき みたまのふゆ を あおぎ まつり かたじけなみ まつり
たかき とうとき みおしえ の まにまに なおき ただしき まごころ もちて、
まことのみち に たがうことなく おいもつわざ に はげましめたまい、
いえかど たかく み すこやかに あらしめたまえ と かしこみ かしこみ も もうす。
(※ ○○は神棚にお祀りした崇敬神社御神札の御神名)

かつては各家庭に神棚や霊舎があり、毎日の生活の中で神様をお祀りすることは日常的なことでした。
人に対する感謝や敬いの気持ち、物を大事にする気持ちを育むことで、家族の信頼関係が深まり、生活に秩序が生まれます。
崇敬の心は理屈で学ぶより、生活の中から自然と身に付けていくものなのでしょう。

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