7.  神棚について教えて下さい。(設け方・御神札の順・神饌) 神拝作法も教えて下さい。
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 神棚は一家の生活の中心となる神聖な存在として、静かで明るく清浄な、人々の目線より高い位置に設けます。二階以上の建物では、上階の押入れの下などなるべく人が踏まないような場所を選びます。また適当な場所が見つからない時は、天井裏に一枚板を張ったり、天井に「雲」と書いた雲形の紙を貼る(この上は何もない、天上であるという意味で)等の配慮が必要です。人の出入りする場所の上(例えばドアの上や障子・襖の鴨居の上)に設けることも避けた方がよいでしょう。霊舎を併設する時は、神棚よりも少し下げて設置します。設置する際は、神職にお祓いしてもらってから御神札を納めた方がよいでしょう。
  神棚の向きは「南向きか東向き」(太陽の光がさすような向き)にします。

  中央に神殿の形を模した宮形を納め、その内部に神札や鏡などの神体の分霊をまつります。
  神札の順番は、
    中央(最上位): 神宮大麻(伊勢神宮の神札)
    向かって右   : 氏神神社の神札
    向かって左   : 崇敬する諸神社の神札

宮形によっては横並びが不可能なものもありますので、その場合は手前から神宮大麻・氏神神社の神札・崇敬神社の神札の順番に重ね合わせてもかまいません。
  神札は毎年末に神棚を掃除して、古いお札を神社に納め、新しいお札を受けて改めてお祀りします。新しいお札を納めて、すがすがしい気持ちで年々の神々の御神徳を仰ぎいただくようにしましょう。
  宮形の他に、神棚には以下のような飾り方を知っておきましょう。また、霊舎にも神棚同様お祀りすることが望ましいでしょう。
  
神棚や霊舎には、毎朝身支度を整えてから(服を着替え、顔・口・手をすすぐ)必ず拝礼することを心掛けましょう。敬神崇祖の道に叶うものですから、一日の生活を開始するにあたり意義ある大切なことです。
 昔は各家庭に必ず神棚や霊舎があり、毎日の生活の中で神様をお祀りすることは日常的なことでした。家族そろって神様を敬い祀ることは、日常生活の上でも多くの効果が期待できました。人や物に対する感謝の気持ちや敬いの気持ち、物を大事にする気持ちを自然と育むことで家庭内は生活の秩序がうまれ、信頼関係は深まり、子供たちも知らず知らず敬神の心を養い、礼儀作法を習得することが出来ました。
 信仰心は理屈で教えるよりも、生活の中から自然と身につけてゆくものなのでしょう。
  神棚は一家を守護していただく神様の御座所ですから、毎日のお祭りはとても大切です。毎朝食事の前に、身支度をすませた主人か代表者が、神饌(お供え物)の米(または炊いたご飯)・酒・塩・水をお供えします。榊の水を取り替え、灯明をともしてお祭りをします。
  神饌をお供えしてから、日頃の感謝をし、これからの安泰を祈ります。また家族のお祝い事があるときは、その旨を神様に奉告します。神拝は代表者だけでなく、家族皆が欠かさないことも大切です。
  神拝作法は参拝時と同様に、二拝二拍手一拝です。この時、神棚拝詞を心を込めて奏上するとより丁寧です。まず二拝してから奏上し、その後二拝二拍手一拝をします。ここで神棚拝詞を紹介します。
A. 神棚の祀り方
家庭においての神拝作法
略式

   祓え給ヘ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ
はらえたまえ  きよめたまえ  まもりたまい さきわえたまえ
こ  かむどこ しずまりま  か       かしこ あまてらすおおかみ うぶすなのおおかみ ○○おおかみ おおまえ かしこ かしこ
もう   おおかみたち ひろ あつ みたまのふゆ あお まつ かたじけな まつ たか とおと みおしえ まにまに なお ただ  まごころもち
まこと みち たごう こと   お   も   わざ   はげ    たま    いえかどたか みすこ     あ     たま  かしこ かしこ
もう
     F神饌 : 神々の飲食物の総称。 清浄で心のこもった新しい良質の品物を供える
正式

  此の神床に鎮坐す 掛けまくも畏き 天照大神・産土大神・○○大神等の大前に恐み恐みも

白さく。大神等の広き厚き恩頼を仰ぎ奉り辱み奉り、高き尊き神教の随々 直き正しき真心以て、

誠の道に違う事なく負い持つ仕事に励ましめ給ひ 、家門高く身健やかに在らしめ給へと恐み恐み

も白す。
                                            (ふりがなは現代語)
【神の名(天照大神・産土大神)は、神棚にお祀りする神名を】
神社の祀りの時には、一 米、二 酒、三 餅 四 海魚、五 川魚、 六 野鳥、 七 水鳥、
八 海菜(乾物)、九 野菜、十 果物、十一 菓子、十二 塩
を供えますが、
家庭の神棚では日々、米(または炊いたご飯)・酒・塩・水などを供えましょう。
菓子や果物なども良いでしょう。また初物は、若々しい生命力が宿っていると考えられ、
大切にされました。お供えした神饌は「お下がり」として戴くことで、神威を受け神徳にあやかることができます。
@注連縄 : 神聖な場所を区切る象徴で、神棚正面上部に、にない始め(太い方)を右にして掛ける
(地方により左右逆の場合もある)

A紙垂(御幣): 神前の清浄のしるし

B鏡  : 神明のしるしで、神明の照鑑(神様が明らかに見給うの意)と穢れ無き誠の心を現す
 
C榊  : 使用され栄木の意で、神事にもっぱら使用され、神棚には榊立てにさして飾り、枯れない
       ように新しいものと交換する。

D灯明 : 浄化により照らし清める。

E御神酒 :次の神饌のひとつ。