お賽銭・おみくじについて教えて下さい。

Q:お賽銭の意味を教えて下さい。

A:

もともと「賽銭」とは、祈願成就のお礼参りのときに、「報賽」として神仏に奉った金銭のことを言いました。それが転じて、参拝の時に奉る幣帛(神様に奉献する物)の代わりとしての金銭を意味するようになりました。つまり、賽銭とは供え物の一種なのです。

このように金銭を供えることが一般的になったのは、それほど古いことではありません。金銭が流通する以前は、海や山の幸をお供えしていました。その中でも特に米を白紙に包んで「おひねり」としてお供えしました。米は天照大御神がお授けになった貴重なものとされ、人々はその大御恵を受け、秋に収穫する米の実りに感謝して、刈り入れた米を神様にお供えしたことから、「おひねり」としてお供えし、豊かな生活を送ることが出来るように祈ったのです。

よく金銭をお賽銭箱に投げ入れる様子を見かけますが、お供物を投げてお供えすることは、土地の神様に対するお供えや、祓いの意味があると言われています。しかし、自らの感謝や真心の気持ちでお供えすることなので、箱に投げ入れる際は丁重な様子を心掛けたいものです。

Q:おみくじについて教えて下さい。

A:

一般的に「おみくじ」は、個人の運勢や吉凶を占うために用います。内容も種類もいろいろで、神社によって様々です。

そもそも占いとは、物事の始めにあたって、まず御神慮を仰ぎ、これを基に物事を遂行しようとするある種の信仰の表れとも言えます。例えば、当社にも伝わる鹿占神事。他にも粥占神事、お祭りの神役を決める時のくじ引きなど古くから続けられてきました。おみくじも、こうした占いの一種です。

おみくじは吉凶の占いですが、吉凶の判断を目的とするよりも、おみくじに書かれている内容により、今後の進み方を知り、その時々の生活や仕事の指針とすることが何よりも大切です。

引いたおみくじを神社の境内に結んで帰るのは、「願い事がしっかり結ばれますように」と祈りを込める風習ですが、吉凶関係なく持ち帰っても問題ありません。おみくじを結ぶ場合は、境内にやたらと結び付けずに、「おみくじ結び所」に結び付け、さらなるご加護をお願いしましょう。
また、結ばずにおみくじを充分良く読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみて、今後の生活の教訓として戒めに持ち歩くのも良いでしょう。

凶が出た場合は、勢いが少し衰えている状況を示します。しかし、たとえ大吉が出たとしても、「吉は凶に帰る」といって油断は禁物ですし、また凶が出てもあとは良くなる一方ですから、落ち込むことはありません。凶を引いたときは、神様にご守護をお願いし、自分の行動を見つめ直し注意して生活するとともに、いつも以上に努力してみると良いでしょう。

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