太々神楽

御岳山で舞い継がれる、太々神楽。

武蔵御嶽神社に伝承される太々神楽(だいだいかぐら)は、江戸時代、寛延2年(1749)と安永9年(1780)の2回にわたって江戸より伝承されたと伝えられています。
昭和32年(1957)4月には、東京都無形民俗文化財に指定されました。その伝承は社家31戸の神職の世襲によって二百数十年間受け継がれています。
曲目は、お面を付けていない神楽(素面神楽)とお面をつける神楽(面神楽)の2種類が伝承されています。いずれも神前に向かって舞われます。神様にご覧いただくもの、即ち儀式の一部であって、単に神楽を見せるためだけに舞われることはありません。
太々神楽を奏上することは、格式高い最高の参拝方法です。舞の出入りで「拝み込み」という神様を拝礼する所作が行われるのも特徴といえます。
各地の講員全員が山に登ることを「太々(代々)講」といい、何年もかけて代参が一巡すると太々神楽を奏上し、神様をお慰め申し上げ、共に楽しむのです。

素面神楽は、12座からなっていたと伝えられますが、現在は「奉幣(ほうへい)」、「大散供(だいさご)」、「剪太刀(きりたち)」の3座が残っています。神前に着座してから始まることと、採物が舞の道具ではなく神様の霊力の象徴として扱われることが特徴です。
面神楽は、現在13座が伝承されています。「大蛇退治(おろちたいじ)」、「千箭(ちのり)」、「三神和合」、「稲荷」、「天孫降臨」、「鍛冶」、「海神」、「神功皇后」、「トッパ」、「住吉」、「天狐」、「鯛つり」、「山の神」の13座です。主に日本の神話を題材とした筋のある劇的な神楽になっています。

これらの神楽は、代々世襲の社家によって舞継がれてきました。春には先輩達の指導の下、講習会を開き、楽と舞を学び、また年間を通して正式演奏の後には先輩達による指導が欠かせないものとなっています。
このように舞い継がれるうちに、現在の武蔵御嶽神社太々神楽の独特の形が作り上げられてきたと思われます。

太々神楽を奏上されたい方へ

太々神楽は最も格式の高い参拝方法で、神様をお慰めし共に楽しむものです。
奏上には事前に予約が必要です(人数の制限はありません)。
社務所までお問い合わせ下さい。

奏上料 120,000円 
神饌料  30,000円
大麻料  3,000円(1体)

大麻とは、太々神楽奏上の時に頒布される御神札です。このお札を受けると、一万回ご参拝したことと同じ御神徳があるとされる有難いお札です。奏上される方は、神前にお名前を奏上いたしますので、あらかじめお知らせ下さい。

◇出張神楽も承ります◇
お気軽にお問い合わせ下さい。

一般公開&夜神楽

皆様に公開しております。
機会がありましたら、ぜひご覧下さい。ご参加無料です。

・「神楽と雅楽の一般公開」
 6月 と 10月 第3日曜日 開演11時(神楽殿)

・「夜神楽」
 6月~11月 第4日曜日 開演午後8時 (神楽殿)

・「薪神楽」(御岳山観光協会 主催)
 7月 と 9月 第2土曜日 開演午後8時(鳥居前広場)

※ 開催日や時間は異なる可能性がありますので、最新の「お知らせ」にてご確認ください。

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