ご祈祷・修祓・祝詞について教えて下さい。

Q:ご祈祷・修祓・祝詞について教えて下さい。

 

A:「祈祷」とは、「祈願」あるいは「祈念」ともいい、神様のご加護をいただけるように願うお祭りです。「護摩(ごま)」と言われる方もありますが、神道では護摩とは言いません。

「祈祷」は、人生儀礼(例:七五三・成人式など)や年中行事に関わりのあること、また個人の事情に応じても違ってきます(例:家内安全・交通安全など)。

神社内で行われる祈祷に対し、神社外、つまり神職が出向いて行う祈祷「外祭」もあります。例えば建築儀礼の地鎮祭・上棟祭・竣工祭などです。
なお、祈祷を受ける際の心構えとして、真心を込めて祈ることが大切です。

A:「修祓」とは、祭典に臨むにあたり、神様をお招きする準備として心身の罪穢れを祓うことです。

まず神主が祓詞を奏上し(神様のお力によって、様々な罪穢れを祓い清めてもらうための祝詞)、その後、大麻(おおぬさ)などでお祓いを行います。受ける側は、頭を下げた姿勢のままでお祓いを受けます。

修祓に用いる物として、次の具があげられます。

大麻(おおぬさ):榊の枝に麻と紙垂を付けたもの(もしくは棒に紙垂をたくさん付けたもの)
小麻(こぬさ):棒に紙垂をたくさん付けたもの(大麻より小さい)
切麻(きりぬさ):細かく切った麻と、小さな角に切った白和紙を混ぜたもの
塩湯(えんとう):塩を溶かした湯あるいは水を器に入れ、榊の小枝ではらう
米・塩・塩水も祓いに使う。

 A:「祝詞」とは、祭典で神様に奏上する詞のことです。

「祝詞」は万葉仮名で書かれ、内容は、まず神名と神徳をたたえてから、祭典の趣意を申し上げ、ご加護をいただけるように祈ります。

祝詞の語源は諸説ありますが、一説によると「宣り処言(のりとごと)」を省略した語で、「神様のお言葉を宣り下す処」という意味があるとされています。つまりはじめは、神様が神聖な場所から私達に向けて言い聞かせるお言葉であったようです。
これが後に、私達が神様に申し上げる(奏上する)詞へと変化しました。

私達の祖先は、言葉には魂が宿ると考え、言霊信仰を持っていました。よって奏上する言葉には魂が宿り、必ず神様に通じると信じられていたのでしょう。

祝詞の文末の文体には、「……白す」の奏上体と「……と宣る」の宣命体の2種類がありますが、現在多くは奏上体で書かれます。

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